
トランプ大統領の現状

新型コロナウイルス陽性が確認されたトランプ大統領は、2日ワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターに入院した。
マケナニー大統領報道官は、トランプ氏は「センター内にある大統領執務室で数日間にわたり職務を行う」とのべった。
軽い症状を示しているという。
入院は医師や医療専門家の助言に基づいて慎重の上に慎重を期した措置としている。
トランプ氏はこの日、マスク姿でホワイトハウスを出て記者団に無言で手を振り、南庭に駐機していた大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」に乗り込んで医療センターに向かった。
トランプ氏はまた、「私は元気です。ありがとう」などと述べた。
出発前に撮影した映像メッセージをツイッターに投稿した。
入院に先立ちホワイトハウスの医務官が発表したところでは、トランプ氏は米製薬会社リジェネロンが臨床試験を進めている抗体治療薬の投与を受けたほか、免疫力向上のための亜鉛やビタミンDなどを服用した。
2日午後現在の体調は、ひき続き「倦怠感」が残るものの「体調は良い」と強調している。
11月の大統領選に向けたトランプ陣営の責任者は2日、トランプ氏が同日以降に予定していた全米各地での選挙集会や会合を延期するか、オンライン形式で実施すると発表した。
今回の感染はトランプ大統領支持率上昇に繋がる可能性あり
イギリスのジョンソン首相は、今年3月の支持率は40%台中盤だったのが、入院し、回復という4月には支持率が66%に急伸しました。
また、ブラジルのボルソナーロ大統領は、7月25日に回復し、バイクを運転する姿を公表しました。
世論調査によると8月の調査でボルソナーロ氏の支持率は前回の6月の調査から5ポイント上がって37%となり、不支持率は10ポイント下がって34%となった。
支持率が不支持率を上回ったのは就任3カ月後の2019年4月以来だ。
この二つの前例から考えますと、トランプ大統領が元気に回復すると支持率上昇に繋がると思います。
現在のトランプ大統領の支持率
6月末
CNN | バイデン氏 | 51% | トランプ氏 | 41% |
FOX | バイデン氏 | 50% | トランプ氏 | 38% |
9月7日~9月10日
CNN/SSRS | バイデン氏 | 51% | トランプ氏 | 43% |
FOX NEWS | バイデン氏 | 51% | トランプ氏 | 46% |
9月24日~9月27日
MONMOUTH UNIVERSITY | バイデン氏 | 50% | トランプ氏 | 45% |
9月25日~9月29日
IPSOS/ REUTERS | バイデン氏 | 51% | トランプ氏 | 42% |
アメリカ大統領選挙、激戦州などで支持拮抗、攻防続く
ロイター/イプソスが25日公表したアメリ大統領選挙に関する世論調査によると、激戦州6州で野党民主党のジョー・バイデン前副大統領と再選を目指すトランプ大統領が激しい攻防を繰り広げている。
調査は、激戦州アリゾナ、フロリダ、ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルバニア、ノースカロライナ各州で投票に行く可能性の高い有権者565-637人を対象に、11-16日に実施された。
フロリダ、ノースカロライナ各州では、両候補の支持率は拮抗。
他4州ではバイデン氏がトランプ大統領をリードしているものの、アリゾナ州ではわずか1ポイント、ペンシルバニア州では3ポイント、ウイスコンシン、ミシガン両州では5ポイントの僅差となった。
CNNが面白い記事を出しています。
一般の人々は世論調査がバイデン候補がリードしているとは考えていない。
人々はトランプ大統領が勝つと考えているというものでした。
その記事で、ピュー・リサーチ・センターの世論調査で何が起きているのかをよく示していると紹介されていて、世論調査ではバイデン候補支持がトランプ大統領を8ポイント上回った。
これは世論調査の平均とよく似ている。
しかし、同じ世論調査ではアメリカ人は51%がトランプ大統領がバイデン候補を破ると考えていて、バイデン候補が勝つと考えるアメリカ人は46%だった。
有権者で見ると、50%がトランプ大統領が勝つと考えている。
バイデン候補が勝つと考える有権者は48%だったと紹介されていました。
この調査からわかる事として、有権者は今後の選挙戦がトランプ大統領有利に傾くと考えているか、あるいは世論調査が誤っていると考えているのかのどちらかになると思います。
さらにFOXニュースの世論調査によれば、バイデン候補が支持率7ポイントリードしていましたが、隣人がより多く投票するのはトランプ大統領だと考えている有権者の割合は、バイデン候補と答えた人の割合を5ポイント上回ったとのことでした。
2016年の大統領選挙の際にあった大逆転が原因で、こういう調査結果がでたのかもしれませんが、本当は自分はトランプ大統領支持派なのですが、表向きはバイデン候補に投票すると言っている人が、多数いるのかもしれません。
それを隣人が入れるのではと表現しているように思われます。
週初に発表された全米の有権者に対する調査ではバイデン氏が8ポイントの差でトランプ大統領を引き離しており、今回の選挙が2016年大統領選挙のように、まちまちの結果となる可能性も出てきた。
ホワイトハウスは2日、トランプ大統領の同日の予定をキャンセルした。(ワシントン市内の選挙集会や、フロリダ州遊説などの日程)
トランプ大統領は民主党候補のバイデン前副大統領との第2回討論会を15日に控えていますが、参加できるか不透明だ。
前段のイギリスやブラジルの要素を加味するとトランプ大統領の逆転勝利も十分有りうると思われます。