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昨年大流行したアフリカ豚コレラがまた中国で再発している

豚コレラ

アフリカ豚コレラとは

豚コレラ

アフリカ豚コレラは、日本の豚コレラとは全く違う病気です。

日本の豚コレラより感染力が強く、一度感染すると致死率は100%と言われています。

薬もワクチンもないため感染は拡大します。

中国南部でアフリカ豚コレラ再発

中国南部でまたアフリカ豚コレラが再発、今回の洪水が原因か。

豚コレラ

昨年、全国土に拡大したアフリカ豚コレラの影響で、飼育されていた豚の約40%を占める1.8億頭が減少した。

政府が豚肉の安定供給を取り戻すために、養豚農家への支援や豚肉価格の高騰を抑える政策を打ち出したが、中国南部の一部地域でアフリカ豚コレラが再び確認され、養豚業者の間で不安が広がっている。

養豚場、食肉処理場など20社に実施したアンケート調査の結果、広東省や広西省の各地では大雨が発生してから、アフリカ豚コレラ再発の報告が数十件もあがつてきた。

中国では、感染した豚を殺処分の後、ほとんどの豚を地下に埋めている。

大雨によってウイルスが地下水を汚染し、豚に感染させた恐れがあると分析している。

最新の報告例では9月18日、雲南省麗江市永勝県の養豚場でアフリカ豚コレラの発生が確認された。

豚357頭のうち102頭が発病し、発病した豚の全部が死亡したという。

広東省のアナリストは【豪雨が9月も続くなら、10月までに四川省、広東省、広西省、江西省などの養豚場の養豚数は減少する恐れがあり、20%は下がるとみられる】と予測した。

このアナリストの話によると、中国南部ではほとんどの養豚場は豪雨対策をやっていない。

一部地域の養豚場の養豚数が減少し続け、小型養豚場は最も打撃を受けているという。

広西省王林の養豚農家が(非常に心配している)と不安を募らせている。

ここの養豚農家は昨年にアフリカ豚コレラに襲われ、今年3月に牝豚を70頭補充したばかりだった。

(今できることは消毒のみだ、アフリカ豚コレラは非常に恐ろしい病気だ)と話した。

中国の洪水被害

中国では毎年の洪水被害で巨額の損失を出している。世界最大の三峡ダムが危機に瀕している。今の習近平政権と同じようなものです。

エルニーニョ現象により、今年は例年になく大雨等により大洪水が発生し、アフリカ豚コレラとともに、中国の経済中心地を脅かしている。

中国の主要河川には、堤防、排水溝、貯水池、ダムが建設されている。

ですが、数か月に及ぶ大雨や台風被害で施設は耐えられず、工業地帯、農地、都市、住宅が破壊され甚大な被害をもたらしています。

1950年以来の世界で起きた大きい10の洪水のうち、3つが中国で起きています。

都市部の被害も甚大です。

中国は、河川の氾濫による損失額が世界で最も多い。

その洪水対策は、優先して行われていない、それが中国です。

長江の経済ベルトには約6億人の人口を抱え、中国の総輸出額の約50%を占めています。

この地域だけで世界3位の経済地帯です。

長江沿いでは、郊外よりも都市部内での大雨の日数が多く、それと雨量も多いことが降雨記録のデータ分析から判明しています。

中国が利水事業に資金を費やすのをためらっているわけではありません。

2019年には、11兆円をかけています。

2020年は雨季が始まってから中央政府は、洪水対策に約186億円支出しています。

ですが新型コロナウイルスからの経済回復に莫大な資金が費やされています。
しかし気候の変動による洪水被害が、早急な対応をしなければなりません。

しかし現在の中国は、新型コロナウイルスの蔓延、アメリカとの貿易戦争、周辺諸国との摩擦、経済成長の低下など、洪水対策を第1に考えるのは難しくなっています。

洪水対策を考えるには、過去の洪水被害から学ばなければなりません。

2015年の広東省の洪水の被害額は、広東省が工業地帯であったということもあるが、約4600億円以上でした。

しかしその地域に集中した、道路、鉄道、港、空港が遮断されてしまい被害額はこの金額をはるかに越えるものとなってしまった。

しかし毎年甚大な被害を受けている洪水対策を再考する時だと考えます。

洪水で銀行と保険会社が大損害

洪水で銀行が損害を受ける可能性は高い。

そして、その損害は保険会社に請求される。

今回の洪水では、請求が殺到し続けるだろうと予測されている。

7月第一週の時点で江西省、湖北省、広西自治区での洪水による被害は約77億円以上に上るといわれています。

これまでの負債で四苦八苦している国営の金融機関にとって、洪水被害がなおも続くことは、非常に辛いものです。

この2020年ほど各国もそうですが、中国にとって辛い年はないでしょう。いまこそ何を先に実行するか考え直す時だと考えます。

最後に

アフリカ豚コレラについては、いつもの中国のように隠ぺいすることなく、世界に真実を公表し適切な対処を望む。

今中国が最優先で行うことは、将来起こりうる洪水災害について真剣に取り組むことだと思います。

今すぐに取り組まないと気候変動が洪水の深刻さを日増しに加速させています。三峡ダムが、決壊しないことを心から祈ります。

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